りるのエロゲ備忘録

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劇場版グリザイアファントムトリガー

こんばんは

グリザイアファントムトリガーの映画を見てきたので、原作既プレイ者から見た感想や見どころを書いていきます

キャラ説明などは省くので、公式サイトで確認してください

 

◎グリザイア ファントムトリガーとは

グリザイアの果実から時間が経ち、雄二のような殺し屋を育成する機関となった美浜学園を舞台にしたガンアクションストーリー。

果実~楽園のキャラは出てきませんし、ラブコメ要素はほぼありません。『グリザイア』と名を冠しているものの、別作品と言った方が正しいです。

ゲーム原作では現在vol.5までが発売され、4月にはvol.5.5、6の発売が決定しています。

今やっている映画では、vol.1、2がシナリオとなっており、恐らくは今後続編もアニメ化されていくでしょう。

 

◎映画自体の出来

・作画

申し訳ないんですが劇場版の出来ではない省エネ作画と思いました。特に気になったのは複数キャラが画面内に映った時、トーカの星型ワッペン、戦闘シーンです。

複数キャラが映ると画面が狭くなるのは分かるんですが、劇場版を名乗るなら描きこんでほしかったなーと。まぁ注視しなければ気になるほどではないですし、キャラが判別できないといったこともないのでぼくが気にし過ぎなだけかもしれませんが。

渡辺明夫氏が作画監督をすると、服がとても柔らかそうでその点は好きなんですけど、ワッペンとか形を持ってるものまで崩してしまうとただの手抜きに見えてしまっていたのも残念でした。

あと戦闘シーン。ストーリーは原作の方が端折らずに語ってくれるため、正直これを期待して映画館に足を運びましたが、楽園の雄二vsテュポーンほど動かず、止めのパンチで謎の金色作画になったのもちょっと……という感じでした。森の中での銃撃戦はけっこう熱くなれたんですが、撃ち合いが単調でどっちが優勢なのか分かりづらかったのも残念でした。ただ、バイクチェイスだけは鳥肌が立つほどよかったと思います。銃火器とかバイクとかがカッコイイアニメは男の子ならつい見入ってしまうはず。グリザイアは麻子、天音、レナとバイクに乗る女性が多いですね。

かと言って作画の全てがダメだったかと言うとそうではないです。戦闘面でいえば開幕のは文句のつけようがありませんでしたし(グリザイアの迷宮、楽園一挙のニコ生のタイムシフトで見ることができます)、どちらかと言うとキャラの可愛さに重点を置いた感じだったかなと。episode2の終わりのクリスは可愛さのためだけに動かされてました。そこだけやたら動いたので違和感はあったんですけどね。

あ、背景は果実から見ている人達なら分かりますが美浜学園そのままなんですよ。教室、外壁、雄二たちが生活した寮も登場します。学園長室のソファも確か一緒だったはずです。懐かしさを感じたい人はずっと背景を見てて。

制作したアニメ会社自体が新興のところだったはず(監督の天衝さんが立ち上げたんだったかな)なので、これからの進化に期待しています。

 

・声

なんと言ってもハルトに声がついたことですよ。ゲーム版だと彼は喋らないので少し心配していましたが、雄二役の櫻井孝宏さんほどではないにしろ良かったんじゃないでしょうか。キャラ全員が喋ることでより臨場感が出ていました。叫び声だけちょっと違和感がありましたけど。それ以外は期待通りがっちりとハマってくれた印象です。

他の子はゲームでも喋るので割愛。

 

・曲、OPED映像

なんと言ってもOPがかっけーです!YouTubeにあがってたっけ?あったら見てくれ。黒崎真音さんなくしてグリザイアは始まりません。歌詞と映像のリンクも最高で、幼少期レナとマキのシーンの歌詞は絶対に聞き逃さないで欲しい。なんならOPが全ての見どころだったのでは?というくらい。ちなみにゲームとは別の曲ですね。

EDはなんかナンジョルノらしくないな?と思ったらfripSideではなかったんですね。Elements Garden特有のバイオリン旋律が劇場版感半端なかったです。映像はカット切り貼りとまぁ走ってただけだったので割愛。

ちなみにクレジットで流れるクラウドファンディングにはぼくの名前がありますよ!本名なのでわかる人いないと思うけど……

 

◎メタ的な話

・前作との関連性

ちょこちょこ匂わせるような部分はあります。おそらく意図的だろうなーって程度のところもありますが、まぁそう感じたならそうなんでしょう。

まず学園長、仙石一縷(せんごく いちる)。ゲーム グリザイアの楽園を最後までプレイした方なら分かるでしょう。一縷なんて名前そうそういませんし、シリーズタイトルを同じくしている以上意図的でしょうから、彼女と同一人物でしょう。原作未プレイの方は、果実のほうに『いちる』と似た響きの名前の金髪がいたのと、ファントムトリガー自体のキャッチフレーズが『受け継がれる風見雄二の遺伝子』であることを思い出していただければ何となく察せるかと。

ところでこの『受け継がれる風見雄二の遺伝子』ってやつ、どうにも一縷だけではない気がしているんですけど、どこまでがそうなんでしょうね。楽園にでてきたジミーの嫁、ゾーイ・グラハムと野上教頭もどこか似ているように感じますし(彼女が雄二ともにょもにょするとは考えにくいので、ジミーと子だとは思いますが、でも彼女黒髪なんですよねぇ)。一縷が学園長なんてやっている年齢と考えると、他の人も先生をやってるんですかね?

このあたりから、大体楽園からどれくらい時間が経っているのかが分かりそうです。

地味なところですが、地下狙撃場を管理している山本先生も前作に関連ある人物だと思われます。誰かって言うと楽園で蒔菜に銃を作ったあのボロい製鉄所のおっさん。あの人も山本さんなので、孫かなんかでしょうかね。じゃなきゃ苗字一緒にしないでしょうし、銃に詳しいあたりも怪しめです。

今のところ雄二と血の繋がりがありそうなのは一縷くらいですが、今後どのようにして登場するのか楽しみです。

 

・原作との差

絵が動くこと、ハルトの声を除けば、最も違うと感じたのは効果音ですね。銃声であったりバイクのエンジンを蒸かす音であったり、臨場感のある音が使われていたと思います。

シナリオ自体は、飛ばした箇所も少なく話はわかり易かったのではないなと。尺だけが問題で、有坂先生が出てきたと思ったら誘拐されたり、チョコとバニラが出てきたと思ったら特に描写もなかったのに宇川にやたら懐いてたり。受け入れられる人はいいんですけど、いきなり映画だけ見に行くと「急にどうした?」となりそう。

キャラに愛着を持たせるって結構重要なことなので、そのへんは従来のTVシリーズに劣っている部分です。3ヶ月に渡って放送することでそのキャラにより触れてもらえたり、馴染み深い存在になったりしますからね。

それを90分で表現するのは難しそうですが、チョコとバニラにはもうちょい喋らせてあげてほしかった……

元々vol1と2は同時発売されたものなので、今回一緒にやったのかな?と考えてます。次のトーカの話は是非、彼女に90分あげてほしい。トーカとムラサキをどうかよろしくお願いします。

 

◎まとめ

全体として見たとき、2話構成だったこともあってテンションの波のコントロールが難しそうだなーと思いました。神作画シーンなんかがあれば良かったんですけど、それはのっけから飛ばしたところが全てでしたからね……

果実~楽園アニメに比べるとだいぶ演出の質も落ちていたのでそこが気がかりです。蒔菜や雄二が狙撃した時のスローで銃弾が回転して飛んでいくやつ、あれをやってくれ頼むから。

そのあたりの体力配分が上手くなれば、今後のシリーズには期待できるとぼくは考えてます。これだけディスりましたがファントムトリガー自体は大好きですし、楽しく見させて頂きました。興味があればぜひ。

 

今更ですがエロゲブログじゃなくてすみません!ラブリッチェは絶賛プレイ中なのでもう少し待ってね。

ここまで読んでいただきありがとうございました!