グリザイアの果実
こんにちは。
今回はグリザイアの果実、及びシリーズである迷宮、楽園について書きます。
初記事で3作も詰め込んで大丈夫か?と思いますが、シナリオが地続きであること、主にキャラクターに焦点を当てていきたいこともあり、まとめることにしました。
人気作ということでプレイした方も多いとは思います。プレイ済みの人は思い出話に付き合うつもりで読んでいただければ。
◎要素
『学園』『共同生活』『軍事』『ハーレム』『コメディ』『微グロ』と言ったところでしょうか。
ぼくがこの作品で気に入っているのは『軍事』です。『微グロ』だと思いました?それも好きですけど。
銃やら兵器やらについて、しちめんどくさい解説や聞きたくもないうんちくがだらだら……というわけではないです。
なんて言うか、外国の映画やゲームで、「アメリカンジョークってイカしてるなー」って思ったことありませんか?
そういった言い回しや軍隊特有のブラックジョークみたいな台詞が随所に使われていてすごく面白いんですよね。
実際に訓練風景なんかも出てきますが、教官が「ゴミムシ共」とか言うの最高にそれっぽくて好き。
もちろん銃戦闘もありますよ!
◎キャラクター
・周防天音
みんなのお姉ちゃん。おっぱいがでかい。料理ができたりほかの生徒の面倒を見たりと母親のようでもある。
そしてえっち。とにかくえっち。
主人公(当然男)に着替えを見られても、
余裕のこの表情。たまにこういう貞操観念分かってないのかなってキャラいますけど、天音の場合は分かっててやっているビッチ気質。共通にこれを持ってこられて天音から抱くことに決めたオタクも多いのでは。
???「周防天音は淫乱だ~♪」
個人ルートでも彼女はえろえろです。持ち前の性欲と天性のマゾヒスティックで様々なシチュエーションが楽しめます。
もちろんHシーンだけではないです。天音ルートは絶対にbadとtrue両方やってください。ぼくは彼女のbadを見て初めてエロゲで泣きました。彼女の健気さと強い愛に必ず心を動かされるはずです。
そして天音ルートを語る上で外せないのが、エンジェリックハゥル。
アニメの方がエグかったので先に見た方は安心してください。未視聴の方はゲーム→アニメの順をおすすめします。
・入巣蒔菜
みんなの娘。見た目以上に精神年齢が幼く、エロゲに出てて大丈夫か?と思わされる。多感で周りから言葉や振る舞いを吸収して真似る習性がある。
個人的にこの子が一番好きです。ロリだからじゃないよ。
先述した軍隊ブラックジョーク、主にこの子が言うんですよね。たみやすボイスで。
もう喋ってるだけでかわいい。一生喋っててほしい。
ロリ特有のノーブラ、すき。
蒔菜ルートでは、プレイヤーの視点が蒔菜を育てる親のようになります。果実~楽園は彼女の成長を描いた物語でもあるので、時々クリックの手を止め、初めて出会った時とその時の蒔菜を頭の中で比べてみると微笑ましい気持ちになれます。
蒔菜badは人によっては心を抉られるので気をつけて。ぼくはああいうのも好きです。
・小峰幸
みんなのメイド。そのスペックは無限大で、頼まれごとは『どんな手段を使っても必ず』完遂する。
蒔菜と仲が良く、みちるや天音にはよく掃除やお使いなどを頼まれる。
こう聞くとお堅いロボットのような印象を受けますが、ユーモアを解す可愛らしいところもあり、いくつかの迷言も残しています。
彼女の潜在能力は本当に謎。
幸は「自分」というものがない点でぼくと似ていたので、かなり緊張しながらストーリーを進めて行った覚えがあります。彼女はそのスペックの割に精神的には等身大なところがあり、そのギャップが魅力的です。また、他ルートに比べて他のキャラとの友情要素が強いルートでもあります。
特にゲーム的特典がある訳では無いですが、シナリオをしっかり読んでいる裏付けとして初見trueを目指してみてほしいです。
・松嶋みちる
水橋かおり、金髪ツインテ、つり目と絵に書いたようなツンデレ。個人的にミズハスは祝福のカンパネラのミネットみたいなキャラのほうがすきなんですけど少数派なんですかね?知ってる人いるのかな……
みちるは好みが大きくわかれると思います。過剰にバカなのでぼくもはじめは苦手でした。
ですが彼女はバカなりに、好きなことはもっと沢山したいという意思表示が強く、ツンデレなのも相まって分かりやすかったりやれやれ付き合ってやるかと思わされてしまうんですよね。
5人の中では1番現実の彼女に近しいキャラクターなのではないでしょうか。めんどくさいところとか。
EDが彼女のイメージにぴったりの神曲なので、ぜひプレイして聞いて欲しいです。
・榊由美子
画像に悪意はありません。
なぜか思い出がない。OPではメインヒロインか?ってほどの出方をするし明らかに聡い人間のはずなのに、個人ルートでは主人公のお荷物をやっている屑。
個人的にはクールキャラにポンコツ要素付けるのが苦手です。好きな人いたらごめんね。
・その他サブキャラ
全体的に個性が強いです。グリザイアには所謂「ドラえもん」がいない(※作品には大抵の無茶を実現できるドラえもんのようなキャラがいると展開しやすい)ぶん、色々なサブキャラがその役割を分担しているところがあります。
また、色々な先生が出てきます。彼らの言葉が主人公に大きく影響を与え、人格形成に影響していることがよく分かります。物語を通してその教えに触れることにより、現実離れした主人公に共感出来たり、理解出来る部分が多いです。
ただメインヒロインたちのインパクトが強いことから、ほかのゲームのサブキャラほど「攻略してぇ……」ってなることはない気がしますね。大体のキャラにHシーンひとつくらいは用意されていますのでそれで満足しましょう。ぼくは蒔菜の母親で10回くらい抜きました。
◎メタ的な話
・シナリオ総括
果実、迷宮、楽園を通じての命題として、登場人物たちが生きる意味を見つけ出す話ということが言えます。
生きる意味。答えに終わりがなく、ぼく自身が「こう!」と明確に言える回答がありません。多分明確に持っている人の方が少ないはずです。書く側として言えば、プレイする人間に彼女らそれぞれの生きる意味を見せ、納得させるのには相当の労力が必要になると思います。
それを綺麗にまとめ、納得させてくれるグリザイアのシナリオは完成度が高いです。
特に楽園では、生きる意味を見失った主人公をヒロインみんなが命懸けで救う大立ち回りが見られます。王道だけどアツい展開ですよね。
・風見一姫
主人公の実姉にして天才。学問、運動、芸術全てにおいて同年代のトップクラスを行き、それでいて成熟した大人以上に聡く、観察眼に優れ、脳内で哲学をやっているとしか思えない達観ぶりを披露してくれます。
……キャラクター欄と間違えたわけではないです。特別に語りたいことがあったのでこの位置にしました。
彼女には神の視点が与えられています。もちろん本当に神と言える立場なのは作者であり読者であるので、作中に登場できる現人神のようなものでしょうか。彼女には答えが分かっているので、自らは常に最善手を選びとることが出来るのですが、作者や選択肢を選ぶ読者のように他の登場人物を直接操ることは出来ないという面白い立ち位置になっています。
この手の天才キャラの描き方でよく使われるのが、「周りの知能を下げて実質的に頭がいいように見せる」っていう方法なんですけど、一姫の天才性は、未来予知のように先を見通し、実際にその結果が正しいことにより『風見一姫の言葉』そのものに説得力を持たせ、彼女が天才であることを裏付けていくわけです。
この描き方が面白いなーと思ったので、一姫の言葉には特に注目して欲しいです。
◎最後に
今回は果実~楽園の区別なく、全編通して意識してみて欲しいポイントを長々と語ってきましたが、グリザイアシリーズは他にもあります。2011年に果実が発売されたにも関わらず現行で展開されているプロジェクトもあります。別の記事で詳しく書くつもりですが、グリザイア本編が気に入ったら是非追ってみてほしいです。
「ゲームは高いからなぁ」って人がいたら、アニメでも十分楽しめると思います。むしろ未プレイの人はアニメから入ることを強くオススメします。(エンジェリックハゥルを除く)
初めてこういった記事を書きましたが、文量はどうだったでしょうか。短い方がいいということであれば、次回からはまとめる努力をします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
◎この作品が好きな人におすすめの作品
・BALDR SKY
・車輪の国シリーズ
・景の海のアペイリア
次回予定↓